ここでわたし的に超おすすめしたいのは、いつか機会があったら絶対見てほしいタクビランと呼ばれる最後の夜のパレードだ。
村にいくつかずつあるモスクごとに、モスクの形をかたどり、たくさんうつくしい装飾をほどこしたフロート(車)を村中走らせ、長かった断食が明け新年が来たのを祝うお祭りだ。
これを観れたのはことしで確か2回目。コロナ過ではハリラヤ初日にモスクに集まることさえ、もちろんこの装飾をほどこしたフロートは禁止されてた。
その時は村の若い子たちが一度モスクに集まったのち、大声で『アッラー!アクバル!』と合唱しながら村中練り歩いていた。
たしかキャンドルかライトを持って、だったとおもう。
みんなそれぞれに用意した白と黒だけの衣装に身をつつみながら。
昨年初めて見たとき、それはもう感動した。
とにかく装飾。手が込んでいてどれも本当にきれい。
色とりどりのライトも夜の暗さのなかではどれも派手過ぎず、厳かな雰囲気さえ感じる。
母がクリスチャンなので、キリスト教にまつわる品物や装飾がほどこされたものを見る機会が多かったこともあるが、わたしがイスラム教徒になったことあり、いぜんより益々やはり宗教的なものってどれもほんとうに繊細でキラキラしてきれいだと思った。
コンテストではないものの、どのモスクも『我等が一番!』という様子で悠然と道路を走らせているようすが観ているこっちもたまらない。
実際おおぜいの見物客が道路脇から声援を送ったり、自分のモスクを待ち構えたりしている。
みんなわくわくしている。
なかには工夫を凝らしたイスラムファッションに身を包み、イスラムの新年を祝うとともにパレスチナ問題を表現で訴える若者たちもいた。
みんなリズムは違えど大音量のスピーカーでボンッ!ボンッ!鳴らして『アッラー!アクバル!』(神は偉大)と祈りの唱を声高に合唱してる。
様々な種類の楽器で奏でるイスラミックなメロディーは、なんど聴いても身体の底まで響いてくる。
キラキラと光るミラーボールのようなものがクルクルずーっとまわっているフロートもあり、まるで走るダンスクラブやディスコのようだ。
だってでっかいスピーカー何段にも積み上げてドンッ!ドンッ!いわせてる。
心臓まで響かないわけない。。みんな踊りたくなる。
フロートに乗らないまたは乗り切れなかった若者や女性は、自分のモスクを援護するように後部からバイクであとを追う。
ディズニーのパレードが大好きで、いつも感動しまくる。
観れない今でもたまにあの感動が恋しくなり、YouTubeなどにお世話になってるわたしとしてはこれだけはぜったい見逃したくない催しでもある。
ド迫力の青森ねぶた祭りも一度この目で、そして間近で見てみたい。
大きな制作物を引いて町をまわる様は、ヒンズー教のオゴオゴにも似てるけどオゴオゴは妖怪のようで、ちょっと怖い。
これを制作するために断食期間中、村の子が各家々をまわり、寄付金を募る。
お金がある場合とそうでない場合は制作物の仕上がりも変わってくるとのこと。
ライトで照らされたモスクがきれいで感心してしまう。
マデウィを通る道はそのままさらに西へすすむとジャワ島への入り口であるギリマヌッ港までつづくため、レバラン休暇でジャワ島まで帰省するバイクや車もおおい。
それとごっちゃで混じりあいながらだからところどころ渋滞だ。
機会があったら見てほしい。